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バイオテック関連 出資募集のニュース

完全保存版】経営者なら知っておきたい14の資金調達の方法・種類 ...

今回はバイオベンチャーの資金調達募集のニュースをまとめていきます。

シード期のバイオベンチャーの動向を追いかけることで業界トレンドをつかむことと、自分のための備忘録的な意味合いが強いです。

 

 ① NaNotics https://www.nanotics.com/

ラウンド シリーズB

調達目標 $50M

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NaNotsと呼ばれる独自の球体構造を持った化合物で創薬を行っています。

球体構造の中に薬剤を入れており、炎症部位までNaNotsが届けることで、

目的の場所で特異的に薬剤の効果が発現する原理となっています。

現在は、中身を抗がん剤にして開発が進められており、

今回のラウンドでの調達額はシンガポールとオーストラリアで行われる治験に充てられる予定です。

 

② SENISCA https://www.senisca.com/

ラウンド シリーズA

調達目標 £0.95M

SENISCA | LinkedIn

エクセター大学医学部保健学科(CMH)の研究室からスピンアウト。

RNAスプライシングの調節を通して、老化細胞を若返らせるというアプローチ。これまでの研究の主流は、老化細胞を除去する手法が一般的であったが、老化細胞自体を若返らせるというのが新しい着眼点。エクセター大学のバックアップもあり、研究設備等は大学のものを利用できるため、新たな設備投資は必要ないとのこと。調達金はヒトのin vivoでの実証データの蓄積に用いる予定。

 

③ Nuritas

ラウンド シリーズB

調達目標 不明

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AIを用いたペプチド構造決定技術によって、機能性健康食品や新薬の開発を行っている。過去には$65Mを調達している。昨年、世界最大の化学メーカーであるBASFと共同で抗炎症剤を発売したことで話題となった。同社によれば「世界で初めて、AIによる発見がヘルスケア製品の開発に適用された」とのこと。現在の開発品は皮膚のアンチエイジングや糖尿病予防を対象とした製品。