未来を変えよう、科学の力で

丸の内金融が考える不老不死へのサイエンス

バイオテック資金調達ニュース 20年8月8日号

 ① Gero https://gero.ai/

シリーズA $2.2M

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引受先はBulba Venturesなど。シンガポールを拠点としているバイオベンチャー。15年間のバイオバンクのデータを基に、ビックデータ解析で老化のバイオマーカーの発見を目指している。ウェラブルデバイスによって取得した生体情報なども今後データとして蓄積されていく模様。最終的にはバイオマーカーだけでなく、老化治療も目指している。現在、GeroのAIプラットフォームは、COVID-19対策として、加齢に関連する合併症による死亡率を低下させる治療薬の開発にも活用されている。

 

 

②Omega Therapeutics https://omegatherapeutics.com/

シリーズ不明 $80M

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エピジェネティクスな手法で遺伝子発現を制御すことでヒトの治療薬を開発中。HPを見る限りでは、現段階で対象疾患を絞り込んでいる様子はなく、希少疾患からガンにいたるまで、あらゆる可能性を模索している模様。調達額は臨床試験の準備のために使われる模様で、2021年の臨床試験開始を予定している。

 

 

③Amylyx Pharmaceuticals https://www.amylyx.com/

シリーズB $30M

 Amylyx Pharmaceuticals: Culture | LinkedIn

引受先はMorningside Venturesなど。ミトコンドリアと小胞体に依存する神経細胞の変性経路を標的とする。ALSのPhase2試験とアルツハイマー病のPhase2試験が進行中。アルツハイマー病の臨床結果は2021年第1四半期に結果が公表される予定。

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 GeroとOmegaは老化治療関連ということでピックアップしてきました。Geroについてはもう少し詳しい情報が欲しいなと感じました。何か知っている人がいたら、ぜひ教えてください。Omegaはエピジェネ制御によって、遺伝子の転写促進と転写抑制の両面で治療薬を開発しているとのことです。$80Mも調達できているのはとてもスゴイです!!