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丸の内金融が考える不老不死へのサイエンス

ダメージを治すという考え方

老化研究におけるシリコンバレーの著名人として、Aubrey de greyという人物がいます。

彼は科学者でありながら、今までに複数の財団を立ち上げており、老化に関する講演には引っ張りだこの有名人です。

 

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そして、彼が講演で毎回「ダメージを治す」ということを主張しています。

今回はこの意味を解説していきたいと思います。

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彼は老化の過程には3段階あると主張しています。その3段階と伊能が、

mttabolism 代謝

damage ダメージ

pathology 病気

です。

そして、このうち代謝については、すでに分かっているだけでも以下のようなメカニズムで生じています。

 

Aubrey de Grey's Slide - Nigeria ICT Fest 2015

 

いかがでしょうか?

とても複雑なことが組み合わさっていることが分かるかと思います。

これらに対して、一つずつ研究し、対処していくことは膨大な時間がかかり現実的ではありません。

 

一方で、3つ目の病気についての対処はすでに行われています。

がんやアルツハイマーや心臓病の薬の創薬がそれにあたりますよね。

しかし、これはあくまで、症状が出てからの対処であり、残念ながらすでに手遅れになってしまっている場合もあります。

 

そこで彼は、2つ目のダメージに注目しているのです。

Medical Control of Aging: Not If, but When – BRINK – News and ...

ダメージについては上記の7つに分類されており、代謝の場合のように数が多すぎて対処できないというわけではありません。

 

そして、日々のダメージを治しておけば、病気になってしまって手遅れになるということもないのです。

 

ご参考までに彼がTEDでスピーチした際の動画のリンクを貼っておきます。

彼のパワフルな話し方がとても面白いですし、大変勉強になります。

 

How we can finally win the fight against aging | Aubrey De Grey | TEDxMünchen

https://www.youtube.com/watch?v=AvWtSUdOWVI