未来を変えよう、科学の力で

丸の内金融が考える不老不死へのサイエンス

老化治療関連の研究・技術

既存薬で寿命を延ばせる可能性

人工妊娠中絶薬のミフェプリストンという薬があります。 最近の研究で、この薬に寿命を延ばす可能性があるかもしれないということが分かってきました。 もともと線虫において、ミフェブリストンによる寿命延長の効果が確認されていましたが、今回、西カリフ…

ポンプ機能を持った人工心臓の開発に成功

世界では年間で1700万人以上の方が心臓病で亡くなっています。 これを防ぐためには、心臓の移植手術が必要ですが、ドナーの方の数も足りておらず、深刻な問題となっています。 そんな中。バイオ3Dプリンターを用いた人工心臓の開発が進展しています! ミネソ…

ハイドロゲルで何歳になっても歩ける世界へ

老化によって生じるさまざまな症状の一つに、膝の悩みがあります。 健康寿命を延ばし、寝たきりを防ぐためにもいつまでも健康に歩けることはとても重要です。 今回はそんな膝の悩みが解決できるかもしれない、ハイドロゲルの開発の最前線をご紹介します。 私…

Brd2阻害による老化の防止

マウスの寿命がわずかに伸びたことを示す研究は数多くあります。 その代表例となっているのが、カロリー制限です。介入によってマウスの食事量が減ると、たとえそのカロリー制限が適度な毒性を持っていたとしても、長生きする傾向があることが分かっています…

小さなロボットが手術を変える!?

テック分野の開発はバイオに負けず劣らず目覚ましいものがあります。 そしてこうした技術は、上手くいけば医療にも応用できるかもしれません。 今回は医療への応用の可能性が高そうな技術である、マイクロロボットについて取り上げていきます。 参考 https:/…

バイオ3Dプリンター最前線(2)

前回好評だったバイオプリンターの特集の2回目です。 今回はある研究所が中心となって開発した技術を紹介していきます。 1回目の記事はこちら。 longjevity.hatenablog.com Terasaki Institute 日系2世で臓器移植の分野で著名な科学者であったPaul Terasa…

離婚すれば長生きになる!?

今回は本人の特性や周りの環境と長寿の関係を調べた研究をご紹介します。 参考文献: IJERPH | Free Full-Text | Environmental Correlates of Reaching a Centenarian Age: Analysis of 144,665 Deaths in Washington State for 2011−2015 | HTML この研究は…

血液を薄めると若返り!?

血液の液体部分を血漿と呼びます。カリフォルニア大学バークレー校の研究者たちが、古い血漿を希釈することで老化を遅らせることができることを発見しました。 参考: https://www.sciencetimes.com/articles/26069/20200616/diluting-blood-plasma-albumin-s…

バイオマーカー確立までは道半ば

今回は、DNAメチル化のバイオマーカーについて、その臨床開発は道半ばであるという記事がありましたので、ご紹介させていただきます。 参考 https://elifesciences.org/articles/58592 寿命のバイオマーカーの一つの候補として、DNAメチル化の測定という手法…

不健康の人でも血圧をコントロールすれば余命が延びる!?

今回は生命科学というアプローチではなく、健康科学的なアプローチを記事にしてみたいと思います。 テーマは高血圧です。高血圧は、先進国の三大死因の一つである心臓病の原因です。直感的にも高血圧を防ぐことは健康に強い結びつきがあることは容易に想像で…

老化時計を求めて 眼球のレーザー測定がバイオマーカーに!?

前回の記事でも、老化研究において、バイオマーカーの確立が重要であるという話はさせていただきました。老化のバイオマーカーにはDNAメチル化やテロメア長の測定など、いくつか手法があります。 そんな中、眼球の水晶体を測定することがバイオマーカーにな…

腸内細菌が老化のバイオマーカーに!

老化研究において、宿主がどれくらい老化したかを判定するバイオマーカーは非常に重要です。老化を改善する技術ができた場合に、実際にその効果があるかどうかを確かめるにはバイオマーカーを使用が不可欠だからです。 しかし、老化のバイオマーカーはあまり…

生体ロボットは電気羊の夢をみるか?

産業用ロボットの発展が工業化を劇的に変化させ、私たちの暮らしを豊かにしてきました。 しかし、製薬の分野でロボットを作りだすことはできないのでしょうか。自動的に体内を探索したり、損傷箇所を修復してくれるような生体用ロボットが活躍する時代は来な…

老化を克服するために必要な10のこと

人類が老化を克服するために必要な10のことという面白い記事がありましたので、 日本語訳してまとめておきます。個人的にとても納得感のある部分もあったので、ぜひ原文を一読してみる価値はあるかと思います。 原文: https://www.longevity.technology/the-…

老化遺伝子のデータベース CellAge

現代の生命科学研究では、データサイエンスを使う場面も増えており、遺伝子情報などの大規模なデータベースが公開されていると重宝されます。 そして、老化分野におけるデータベースとなっているのが、Human Ageing Genomic Resources (HAGR) https://genomi…

テロメア長の回復実験 Cell Stem Cell 2020/6/4より

テロメアは私たちの細胞の寿命と言われています。 複製のたびに末端が削れていき、やがて細胞分裂ができなくなります。 テロメラーゼ(テロメアを維持・再構築する酵素)の秘密を解き明かし、生命の延長と維持に役立てることは、2009年にノーベル賞を受賞し…

ダメージを治すという考え方

老化研究におけるシリコンバレーの著名人として、Aubrey de greyという人物がいます。 彼は科学者でありながら、今までに複数の財団を立ち上げており、老化に関する講演には引っ張りだこの有名人です。 そして、彼が講演で毎回「ダメージを治す」ということ…