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丸の内金融が考える不老不死へのサイエンス

老化遺伝子のデータベース CellAge

現代の生命科学研究では、データサイエンスを使う場面も増えており、遺伝子情報などの大規模なデータベースが公開されていると重宝されます。

バイオインフォマティクス(土井晃一郎)研究室 | 応用生物学部 | 東京 ...

そして、老化分野におけるデータベースとなっているのが、Human Ageing Genomic Resources (HAGR) https://genomics.senescence.info/index.php です。

HAGRは、ヒト老化の遺伝学研究を支援するために設計されたとツールのコレクションです。

機能的ゲノミクス、ネットワーク解析、システム生物学、進化論的解析を用いて、老化の様々な側面に関するデータを提供しています。

特に、そのデータベースの一つであるCellAgeには、細胞の老化に関連する279のヒト遺伝子の詳細が掲載されています。https://genomics.senescence.info/cells/

 

近年の研究では、こうしたデータベースを用いた老化研究も活発に行われるようになっております。

 

たとえば、リバプール大学加齢・慢性疾患研究所のジョアン・ペドロ・デ・マガランエス氏を含むチームは、細胞老化のシステム生物学的解析を行い、その経路のより良い理解を得るためにCellAgeデータベースを使用しました。

https://genomebiology.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13059-020-01990-9

研究チームはこのデータを生かした実験を行うことで、新規の潜在的な細胞の老化制御因子を明らかにしています。

 

研究チームはCellAgeについて、「細胞の老化や病気における老化の役割を理解するための研究者にとって重要な情報源となるだろう」とコメントしています。

研究チームが新たに発見した老化に関する11遺伝子もCellAgeに更新される予定です。

 

老化研究においてもデータサイエンスについても今まさに、データベースが構築されようとしています。